秋のイタリア旅行2日目
ナポリ〜カプリ島〜ポンペイ〜ローマ

Last update:2002/10/ 4

年月日
2002/ 9/22

● ナポリ(Napoli)
軍隊の車
軍隊の車。なぜかホテルの前にいる。
 今日の朝の予定は、6:30モーニングコールで、7:00までに荷物を部屋の外に出し、7:00から朝食である。あ〜ぁ、忙しや、。
 その前にホテルの通信環境を書いておくが、電話は日本と同じモジュラージャックが電話器に繋がっているので、そのまま分岐延長させモデムに差して@niftyのUUNETローミングサービスに繋ぐ。@niftyのUUNETローミングサービスのアクセスポイントはヨーロッパ各地にあり、もちろんナポリにも、これから滞在する都市にもそれぞれ複数存在する。
 昨夜はかなり遅くホテルに着いたが、接続テストを兼ねて1:30ごろ接続に成功し、mailのチェックと掲示板にいくつかの書き込みをした。朝、荷物をまとめる前にもう一度mailチェックと掲示板のチェックを行う。

卵城の前で ナポリ市内の路面電車
サンタルチア港の卵城 ナポリ市内を走る路面電車
 予定通り荷物を出して、朝食を食べる。イタリア人の朝食は本当に軽くカフェでコーヒー程度で済ませるそうだが、ホテルの朝食もパンとスライスしたハムとチーズ、ジュース各種にコーヒー、スクランブルエッグというような軽いものである。
 朝食後バスに乗り出発する。なぜかホテルの向かいには軍隊がいた。
 ナポリ港に向かう途中、サンタルチア港(Porto Santa Lucia)の卵城(Castel dell'Ovo)の前でバスを停め写真を撮る。
 今日は日曜日なので市内の道路は比較的空いていて、時折路面電車を見かける。今回滞在したイタリアの都市はどこでも路面電車を見ことができた。ヨーロッパの古い町並みに路面電車はとてもよく似合う。

船からナポリの港を見る ナポリ港の遠景
船からナポリの港を見る ナポリ港の遠景
見る見る景色が遠ざかる
 8:20頃、ナポリ港からカプリ島(Isola di Capri)行きの船に乗る。港はかなり混雑していた。船尾から乗り込み、まずは見晴らしのいい2階に行く。席が1つしか空いていなかったので、妻を座らせ私は立つ。8:35、時間通り出港すると港がどんどん遠ざかる。かなりの人が2階の船尾の方に集まり、遠ざかる港を写真やビデオに収めている。船の揺れもかなりある。
 港に停泊している船がほとんど見えなくなった頃、船はスピードを急に上げ、揺れはさらに増す。添乗員の勧めで船酔いの薬を飲んではいたが、少し気分が悪くなったし空模様も怪しくなってきたので1Fに降りる。やがて強い雨が降り出した。9:25頃予定より10分ほど遅れてカプリ島のマリーナグランデ(Marina Grande)に到着する。添乗員の言う通り、到着時間までにトイレを済ませ、出口付近で待機していたのですんなりと船を降りる事ができた。その頃には雨もかなり小降りになった。

● カプリ島(Isola di Capri)

カプリ島に着いた船の前の妻 マリーナグランデに並ぶ船の前の妻
カプリ島に上陸。後ろは乗ってきた船 マリーナグランデに船が並ぶ
 事前に海が荒れて波が強い時は青の洞窟への船が出ない事があるという説明があったが、案の定、青の洞窟(Grotta Azzurra)への船は欠航していた。残念だが、いつ運行するか分からない船を待っていてもしようがないので、ミニバスの順番を待ち島の西側のアナカプリ地区(Anacapri)へ行くことにする。狭いワインディングロードを登り15分ほどでアナカプリに到着する。
ビラ・サンミケーレの入口 吹き抜けの部屋
ビラ・サンミケーレの入口 吹き抜けの部屋
 ミニバスを降り、アナカプリのみやげ屋通りをぬけ、ビラ・サンミケーレ(Villa San Michele)に着く。ここはスウェーデン人のアクセル・ムンテ(Axel Munthe)の別荘だった所で様々な骨董品が展示されている。
 色々漁っているとカプリ島のホームページを見つけたので詳しくはこちらを参照して欲しい。
イカロス象 ビラ・サンミケーレからマリーナグランデを望む
イカロス象の説明を聞く ビラ・サンミケーレからマリーナグランデを望む
 中には様々な部屋があり、色々な調度品が展示してあり、床には所々モザイクが施してある。建物の端からはマリーナグランデが一望でき、海を向いて置いてあるスフインクスのお尻に触ると願いがかなうと言う。
 一通り見終わった後、時間があったので先ほどのみやげ屋通りをぶらつき、レモンチェロ(Limoncello)というレモンのリキュールを試飲したり、みやげを買ったりする。

イカとエビのフリット
昼食。イカとエビのフリット
 ミニバスでカプリ地区に移動しRistrante La Pignaで昼食を食べる。店に入るなりボーイ(フランスではギャルソンと呼ぶがイタリアでは何だろう)が「ナカータ」「ナカムーラ」と声をかけてくる。カルチョの国だけあって、サッカーはどこにでも浸透しているのだろう。
 2人でハウスワインの白のハーフボトルを頼む。TIBERIOというラベルの透明なビンのワインが来た。ちょっと甘口のワインだ。タコとアサリのトマトソースのスパゲッティの後サラダとイカとエビのフリットが出る。パスタもそうだが、食べ終わり皿に物がなくなると、勝手にお代わりを足していく。皿を手で覆うなり、フィニッシュと言わないとどんどん足されてしまう。それにしてもこのフリット、塩味がききすぎていた。デザートにはココアパウダーのかかったアイスクリームが出た。
 レストランを出て、またミニバスでマリーナグランデに移動し、ソレント(Sorrento)行きの船に乗る。乗船前に船着場を救急車が行ったり来たりして、船に乗るのに少し手間取る。この頃の空は晴れ渡り日差しがきつく感じる。予定通り船は出港し、しばらくするとソレント半島が見えてくる。中学の音楽の時間にやたら歌った覚えのある「帰れソレントへ」のメロディが頭をよぎる。ところで港に着く少し前から空模様が怪しくなってきた。ソレントの港に着き、船を降りてバスに乗るのだが、後100mほどでバスだというところで、雨が降り出し、すぐにバケツをひっくり返したようなどしゃ降りになる。1分も経たずにバスに乗ったが、靴はグジャグジャ、ズボンもひざから下はビチャビチャになった。 中学の頃、誰がここソレントで雨でびしょ濡れになることを想像しただろうか。 このバスで港から坂を登り、丘の上で待っている、今朝乗ったバスに乗り換え、次の目的地ポンペイ(Pompei)に向かう。

● ポンペイ(Pompei)
ポンペイのinfo前で ポンペイ、フォーロ広場
info前のツアーの面々
 左から2番目が現地ガイドのアントネッラさん。
ポンペイ、フォーロ広場の前で
 晴れていればバックにヴェスーヴィオ火山が見える。
水飲み場 フォーロ広場の脇で
水飲み場の説明をするアントネッラさん
 両側の手を付く部分が摩り減っている。もちろん蛇口は発掘後つけられた物。
フォーロ広場の脇で
 バスで寝ている間にポンペイに着く。この頃にはズボンと靴はすっかり乾いてしまう。このへんが湿気の多い日本と違う所だ。ここポンペイは紀元1世紀頃、ヴェスーヴィオ(Vesuvio)火山の大噴火により一瞬にして死の灰に閉ざされた町である。
 カプリ島に着いた時に合流した現地ガイドのアントネッラさんに従いマリーナ門(Porta Marina)から入る。フォーロ広場(Foro)、ミイラ、共同浴場(Terme)、売春宿(Lupanare)などを見る。
 売春宿の説明がやたら詳しかったように感じるのは気のせいか。それともそれ以外はよく聞いていなかっただけか。
 水飲み場の石の両側は水を飲むたび手をかけるらしく磨り減ってくぼんでいた。
 灰に覆われるまでは人口16000人程の町だったらしいが、当時これだけ色々な施設を充実させていた事にただ驚くばかりである。
 ポンペイを後にし、途中カメオの直売所に寄り、ローマに向かう。

● ローマ(Roma)
ローマのレストラン
ローマのレストラン
 途中休憩を交えながら4時間ほどでローマのレストランに着く。入口を入ってすぐのテーブル3つに別れて座る。他の客が入って来るたびに我々の前を通り過ぎる。あまりいい席ではないが、団体の観光客なのでしかたがないか。
 飲み物のメニューは写真の通り、見にくいので列記すると、
Lista Bevande
Acqua minerale 1lt. Euro 2.50
Birra alla spina peroni 0.40lt. euro 4.50
Birra alla spina 0.20 euro 2.50
Pepsi Cola Lattina euro 4.00
Aranciata Lattina euro 4.00

Vino
Trebbianno bianco euro 10.00
Montepulciano rosso 10.00
Rosato cerasuolo 10.00


飲み物メニュー ワイン
飲み物メニュー Montepulciano rosso
野菜のグリル ピザ、マルゲリータ
野菜のグリル ピザ、マルゲリータ。
 ワインがフルボトルで1ユーロとはリーズナブルだ。昼にハーフボトルでは足りなかったのでモンテプルシアーノの赤をフルボトルで1本頼む。比較的すっきりとした味だ。
 まずは、野菜のグリルが出る。ナス、トマト、ズッキーニ、(もう一つは何だったか)の焼いたものにグリーンピースが付け合わせで乗っている。味は基本的には塩味でバルサミコか何かで薄く味つけしているだろうか。ついに独自のソースで味つけしているようなものにはお目にかからなかった。
 で、次にピザが来る。マルゲリータというトマトのピザだが(だと思ったが)、生地のカリカリ具合と味のしつこくなさ具合がなんとも言えない。食べ終わるとおかわりを持って来てくれた。
 最後にワイングラスに入ったヨーグルトの様なものがデザートで出る。

 バスでホテルに向かい22:30頃ホテルに着く。一寝入りした後、mailと掲示板をチェックして1日を終える。


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