秋のイタリア旅行、イタリア豆知識
これであなたも、イタリアに行った気分になれる
Last update:2002/10/29
2002/ 9/21〜28
場所
言わずと知れた、ヨーロッパは地中海の北西部。長靴の形をしているのは小学生でも知っている。日本からの距離は約9800km、気流の具合で変わるが飛行機で12時間程度かかる。ヨーロッパの国々はどこでもだいたい同じ。時差は日本時間-8時間(サマータイム時は-7時間)。
首都はローマ。イタリアの5大都市というと、南からナポリ、ローマ、フィレンツェ、ヴェネチア、ミラノだ。今回は1週間でこれら全部を巡る忙しい旅だった。
お金
通貨はユーロ(ヨーロッパ統一通貨、Euro)。2002年1月から導入。以前はリラ(Lila)。2002年3月以降リラは使えなくなった。ユーロとリラの交換レートは固定で1 Euro = 1936.27 Lila。1Euro=\124〜125(2002年9月末時点)。
ユーロ導入国はアイルランド、イタリア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スペイン、ドイツ、フィンランド、フランス、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルクの12ヶ国。他にモナコ、サン・マリノ、バチカンの3つの特別区でも使える。残りのEU加盟国であるイギリス、スウェーデン、デンマークの3ヶ国は導入を検討中。
紙幣:500、200、100、50、20、10、5
硬貨:2、1、50C、20C、10C、5C、2C、1C(Cはセント)
以上7種類の紙幣と8種類の硬貨がある。我々旅行者がよく使うのは、50Euro以下の紙幣と、10C以上の硬貨だ。
観光客がよく行くような所では日本円も通用する所がかなりある。その場合、お釣りはユーロで来る。日本語で「\1000で3ユーロお釣り」などと言ってくれる。
両替所は主要都市にたくさんあるので、日本円で持って行き足りなくなったらその都度両替するのがいい。外貨を余らせて帰ってきても手数料が無駄になるだけだ。トラベラーズチェック(T/C)は日本資本のデパートや免税専門店以外の店だと別途手数料を取られるし、現金もそうであるが、買物に対してあまりにも多い額のT/Cを出すと(目安として10倍以上)断わられることが多く不便なので私は使わない。高額の買物はクレジットカードを使う。
言葉
イタリア語。最近はサッカー セリエAの影響などでメジャーになってきた。
ボンジュルールノォ!、チャオ、を覚えておけば、あとは英語でなんとかなる。観光客相手の店では日本語も通じるところがある。
自動車
イタリアの自動車というと、まずフェラーリ、ランボルギーニ、マセラッティ、アルファロメオなどの高級スポーツカーを思い浮かぶが、実際街を走っているのはほとんどがフィアットの小型自動車である。で、必ずと言っていいほどどこかに傷が付いている。
なぜかというと、イタリアの都市の道を見れば分かるが、道が狭い上に駐車場というものがほとんどなく、道路の端のラインが駐車スペースとして認められているようだ。イタリアの駐車場は道路なのだ。そして、イタリア人はそこに隙間なくきれいに駐車する。
自分が乗っていることもあってクロカン4WDを注意して見たが、ジムニー、ディスカバリー、RAV4はそこそこ見かけた。ランクル80を1台、PRADOを3台、ハイラックスはピックアップを1台見かけたきりで、私が乗っている車種であるサーフは1台も見なかった。
バール(BAR)
カウンターがある飲み屋ではない。ビール程度なら置いているが、カウンターのあるコーヒーショップである。イタリア人はここで日に何度もコーヒーを飲むそうだ。
イタリアでコーヒーと言えばエスプレッソをさす。小さなカップにおもっきり濃いエスプレッソがほんの少し入って出てくる。これに砂糖をたくさん入れて飲むらしいが、元々コーヒーはブラックしか飲まない私としてはちょっとなじめないコーヒーである。ホテルの朝食で出るコーヒーは結構濃いがこれ程ではなく私にはちょうどいい濃さだった。
他に、カプチーノ、カフェラテ、ラテなどがある。ラテとはミルクのことである。
カウンターでは安価にコーヒーを飲むことができるが、テーブルに座ると支払が2倍ぐらいになる。
水(Aqua)
ヨーロッパはどこでもそうだと思うが(他にフランスとベルギーにしか行っていないので、少なくともこれら3つの国では)、水は市販のミネラルウォーターを飲む。添乗員の話によるとイタリアの水道水は衛生上は何の問題もないが、ミネラルウォーターを飲んだ方がいいし、普通はそうするそうである。
イタリアでは水はアクアと言う。だからミネラルウォーターはアクア・ミネラーレ。どこかのサーキットに同じ名前のコーナーがあった。モンツァだったかイモラだったか。市販のアクア・ミネラーレには炭酸が入ったものとないものがあり、ボトルのサイズも500mLの小さいものと1.5Lぐらいの大きいものとがある。
基本的にイタリアにはタバコの販売機ぐらいで、飲み物の販売機はなく、スーパーマーケットやバール、観光地の屋台などで買うことができる。スーパーでは1.5Lで1Euroぐらいであるが、500mLがバールでは1Euro、観光地の屋台では2Euroぐらいになる。
バールではいきなりカウンターで注文してもだめで、レジで注文・支払し、レシートを受け取り、それをカウンターに持って行くと売ってくれる。炭酸入りはガス、なしはノンガス、小さいはピッコロ、大きいはグランデ。ということで、買う時は商品名を知っていればそれを言えばいいが、知らない場合は、例えばアクア(ミネラーレ) ノンガス ピッコロと言えば炭酸なしの小さいボトルのミネラルウォーターを買うことができる。
トイレ
イタリアに限らずヨーロッパには公衆トイレというものはほとんどないし、あってもお金を取られる。日本人の感覚だとトイレに入るだけでお金を取られるというのはなじめないが、そういう所は掃除のおばさんが常にきれいにして、おばさんの人件費だと思って素直にコインを出そう。
バール、レストラン等、飲食をする所にはほとんど無料のがあるので、店を出る前に必ず行っておくことだ。しかし、そういうトイレはたいがい汚いし、日本では信じられないが便座の無いのが多い。男の私は出先で腰かける機会はなかったが、添乗員の話によるとそういう時は中腰で用を足すのだそうだ。さらに個室なので鍵がないトイレも多いようだ。この二つが重なると中腰で用を足しながら片手でドアノブを握らなければならないのでかなり大変そうだ。
なお、観光地のトイレはたいがい並ぶので、ある程度計算に入れておいた方がいい。