秋のイタリア旅行4日目
フィレンツェ、ピサ
Last update:2002/12/14
ウッフィツィ美術館(Galleria degli Uffizi)
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ダビデ像の前で
これはレプリカ。本物は少し離れたアカデミア美術館にある。
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ウッフィツィ美術館の入口付近 本当は見終ってから撮った。
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今日は少しゆっくりで8:00にバスで出発する。夕べと同じように、少し離れた所でバスを降り、しばらく歩いて美術館に向かう。途中ミケランジェロ広場のダビデ像の前で1枚撮る。ウッフィツィ美術館もかなり混んでいた。9:20頃から列に並ぶ。
ルネッサンスの時代に自治都市として栄えたフィレンツェはその後メディチ家が台頭するのだが、その当時の物を中心に幅広く美術品が収められているのがここウッフィツィ美術館である。
最初この建物は都市の行政機関を置くために建てられたので、英語のofficeにあたるufficioの名前が付いたようだ。
入場の列に並んでいる途中で近所の両替屋のおじさんが「1万円で80EURO,手数料なし」と書いた段ボールを手に持ち売り込みに来た。かなりいいレートだし手持ちのユーロも少なくなってきたので、残った人に並んでもらい私を含め何人かで両替に行く。
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美術館の廊下から中庭を見る。
遠くにドゥオーモのクーポラ(丸屋根)とヴェッキオ宮殿の塔が見える。
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美術館の廊下からヴェッキオ橋を見る
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両替から帰ってくると列はだいぶ進んでいた。それからしばらく並び、入り口で持ち物チェックをされ10:00頃入場した。
まずは3階まで上がるが、お年寄りと足腰に自身のない方はエレベーターで、そうではない我々は階段で上る。結構な段数があるが、こういう時は一気に昇った方が楽なので、1階分を2回に分けて一気に駆け上がる。
建物はコの字型になっており、ガイドの案内で様々な絵を見る。
ビーナス誕生、ラファエッロ、ミケランジェロ、ダビンチ、一度は何処かで見たような名画が次々と現れる。内部は撮影禁止なので写真がないのが残念だ。
あまりにも展示品の数が多いので、1F出口にある書店でかなり厚いガイドブックを買った。
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天国の扉
これもレプリカで本物はドゥオーモ博物館にあるらしい。
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詳しいサイトを見つけたので、興味がある方は
ウッフィッツィ美術館/ウェルカム トスカーナ フィレンツェを中心にトスカーナを満喫
をご覧あれ。
12:00頃、ウッフィツィ美術館を出てドゥオーモに向かうが、途中ガイドがさらっと説明してくれたので、サン・ジョヴァンニ洗礼堂の「天国の扉」の前で1枚撮る。
あのダンテも洗礼を受けたというこの洗礼堂には東南北の3カ所に入り口があり、このギルベティ作の東側の扉をミケランジェロも「天国の扉」とたたえたそうである。
ドゥオーモ(Duomo)
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ドゥオーモを見上げる
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バオロ ウッチェッロの時計
1周24時間で今の時計とは逆回り(左回り)になっている
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ステンドグラスの前で
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クーポラ(丸屋根)を見上げる
高さ90m以上あり、絵が描かれている。
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死者をまつるロウソク 仏教では彼岸なので私も1つ灯す。
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ドゥオーモは外壁に白、赤、緑の3色の大理石を使ったゴシック様式の大聖堂である。
中は薄暗く、入るとすぐに天井のクーポラに目がいく。高さ90m以上あり8角形の2重構造の丸屋根である。あまりの大きさに当時完成を信じる者はほとんどいなかったと言う。
出口付近にロウソクを灯している所があった。日本ではちょうど彼岸なので、1月に亡くなった父のために1つ灯す。
昼食
昼食は、ドゥオーモから数分歩いたところにある中華レストラン。最初は春巻きとシュウマイをそれぞれの皿に置いてくれて、次からは大皿で出てくる。ビールを飲みながら次々出てくる料理をたいらげる。
私はそうでもないがみんなイタリア料理に飽きてきた頃と見えて美味しそうに食べている。
麻婆豆腐の豆腐が日本の物とは違い固くて締まっているように感じた。ヨーロッパで中華料理を食べたのは初めてである。こっちの中華料理屋は日本と違って必ず中国人がやっていて大概美味しいと聞いてい期待していたが、さほど目を引く物はなかった。
ピサ(Pisa)
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移動をともにするバス
ボディ横にdamibusと書いてあった。
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午後は自由時間であるが、添乗員が希望者を募ってピサ観光を企画した。私は自由行動をとりたかったのだが妻はどうしてもピサに行きたかったのでしぶしぶ参加した。
フィレンツェからバスで1時間ちょっとでピサのバスターミナルに着く。写真は終始我々と行動をともにしたバスである。運転手はバレンチーノさんというローマ生まれなのにインテルファンの若者だ。
午前中どんよりしていた空も、ピサに着く頃には青々と晴れ渡ってかなり温かくなった。
斜塔のあるドゥオーモ広場の少し手前のバスターミナルで一旦バスを降り、ドゥオーモ広場行きの送迎バスに乗り換える。送迎バスは定期的に出ており2つの車両が連結されたバスに乗ってドゥオーモ広場の城壁のすぐそばまで行く。
ドゥオーモ広場に入ると左手手前から洗礼堂、ドゥオーモ、斜塔が見える。右手には土産屋が連なっている。これらの建物は石畳で結ばれ、それ以外の所は緑の芝生で覆われている。建物と芝生のコントラストがとてもきれいだ。芝生と石畳の境の辺りでは斜塔をバックに手をかざし、斜塔を支えるポーズで記念写真を撮る人がたくさんいる。
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ドゥオーモのランプ
真ん中やや下で小さな光がいくつかあるのがランプだが分かるだろうか。
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斜塔の方に歩きながら添乗員がその辺でたむろしているカイドに声をかける。どうやら英語を話せるガイドを捜しているようだ。しばらくして女性のガイドが来てくれた。 斜塔(Torre Pendente)は12世紀の初頭建築が始まったが着工当時から地盤沈下で傾き始め途中で工事を中断し、約10年後と約100年後に工事は再開され、結局最上階部分を逆に傾けることにより14世紀前半に完成したという。今も少しずつ傾き続けているという。斜塔に登るのには人数制限もあり時間がかかるので、下から見て説明を聞いた。登れるものだと思っていた妻はとても残念がっていた。
次にドゥオーモの中に入る。ここには、実際は違うらしいが、その昔ガリレオがこれを見て振り子の等則性を発見したと言われているランプがある。
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洗礼堂
係の人が天井に向かって美しい声を上げる。
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洗礼堂の天井
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更に隣の洗礼堂(Battistero)に入る。白い壁で天井から光が当たっているのでかなり明るい。真ん中に大きな洗礼盤がありその中には槍を持った人をかたどったブロンズ像が立っている。
ここは音響効果がよく、人の声がかなり響く。そのうち係の人が真ん中に歩み寄り、天井に向かって声を上げるとその声が堂内に響き渡り、みんなから拍手を浴びる。
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ピサの斜塔を足でささえる
腰が痛い…(^^;。
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洗礼堂をバックに
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洗礼堂を出て斜塔をバックに記念写真を撮る。手で支えるありきたりのポーズではおもしろくない。ちょうど石畳の端に橋の烏帽子のような物が並んでいて上が平らなので、それを台にして色々なポーズで試みる。そのうち腰が痛くなってくる。
芝生では色々な人が寝ころびながら1日を過ごしていた。ここは1日かけてゆっくりと見て回るのがよさそうな所だ。
夕食
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ピサからフィレンツェの途中で夕食
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ほうれん草のパスタトマトソース 食べかけで失礼(^^;;
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サーモンのステーキ
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テーブルA
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テーブルB
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生演奏のお姉さん
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夕方ピサを後にしてフィレンツェに戻る途中のレストランで夕食を取る。
ピサツアー参加者は11人。5人と6人に分かれてテーブルに付く。白と赤のハウスワインを取る。少し上の一郭でエレクトーンと歌の生演奏を行っていた。イタリアのスタンダードと思われる曲が次々に演奏される。
料理は、パン、チーズをほうれん草か何かの緑色のラザーニアで包みトマトソースがかかった物、フィットチーネ、フライドポテトと生野菜が添えられたサーモンのグリルである。
食事も終わりにさしかかった頃、おねえさんがサンタルチアを歌いながらテーブルを回る。そのうち私の所へ来てマイクを向けたので、しかたなしに「サンタ〜ルチィア〜ッ!!」と酔ったいきおいでサビの部分を歌った。
食事が終わりデザートの頃にはかなり盛り上がり、フロアで踊り出す人も出てきた。
盛り上がった夕食を終え、フィレンツェのホテルに戻り1日を終える。
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