コンドルは飛んでゆくオフ(御荷鉾周辺の林道)Last update:2003/ 5/27
1日目 山男さん主催のコンドルは飛んでゆくオフが開催されたので、妻と一緒に参加した。今回のコースは埼玉と群馬の県境付近の展望の良い数々のダートを滑走しながら下界に降りて行くのをアンデスを滑空するコンドルに例えたそうだが、粋なネーミングである。 6:00過ぎに北区の自宅を出発し給油後うさぎのゴンを妻の実家に預け、所沢ICから関越道に乗った。渋滞こそしていなかったがかなりの車の量でいつ渋滞してもおかしくないほどだった。途中高坂SAでポリタンクに水をくむ。大は小を兼ねると思い20Lのタンクを買ったが、満杯以外で車に積むと揺れるたびにチャッポンチャッポンと音がする。もう少し小さなタンクにするんだった。花園ICで高速を降り、R140を西に向かい待ち合わせ場所である長瀞の親鼻橋をめざす。 親鼻橋を渡り、すぐを左に降りると待ち合わせ場所の河原だ。待ち合わせ時間15分前の8:45だが既にみんな到着していたようだ。山男さんと初対面のあいさつをし、最初の林道に向かう。 県道44号から284号を通り、秩父華厳の滝付近で車を止め簡単なあいさつを交わす。朝からの参加者は山男さん(ハイラックスサーフ)、我々夫妻(ハイラックスサーフ)ε3Kさん(デリカ)、sinoさん(ランクル70)、カイさん(エスクード)、ちたんさん(デリカ)の6台7人である。みなさん初対面なので顔と車と名前を憶えるのが大変だ。さらに夕食までに4輪と2輪が各1台ずつ、翌朝2輪1台が遅れて参加する予定だ。
城峯奈良尾線 華厳の滝を右折し坂を登っていくとほどなくダートとなる。フラットで幅も広いが、あいにくの霧雨で視界が悪い。奈良尾峠に向かう道との分岐を左に進む。しばらく走り左カーブの車列全体が見渡せる所で車を止め写真を撮る。そうこうしていると後ろから1台のバイクがやってきて、車列の後ろの方でなにやら話をしているようだ。しばらくしバイクは先へ行ってしまう。すれ違いざまに会釈をしていったので、こちらも頭を下げる。その後、山男さんに今のが今夜合流予定の健さんだと聞かされる。 城峯山付近で舗装路になり。山を左手に回るように進む。
明ケ平沢戸線 沢戸地区の県道363号になる辺りを右に入り橋を渡って行くとダートとなる。上っていくと傾斜がきつくなりやがて岩場にさしかかる。下界を覗くが霧でよく見えない。途中落石が道をかなりふさいでいるところもあったが無事通過する。やがてダートも終わり明ケ平地区で県道71号に出る。
皆本沼里線 県道71号を南下し県道37号から279号と進む。両神村日向地区辺りで入り口が見つからずかなり迷う。後になって地図で確認すると、この辺りで県道279号は薄川に沿って南側を走っているが、薄川を渡り北側から流れ込む川(名称不詳)沿いの道を北上すればいいようだ。しかしこの辺は集落があり地図やカーナビにはない小さな道が色々あるので分かりにくい。 川を右手にして緩やかに上っていく。山を左手にガードレールを右手にしながらいくつかのカーブを越える。後半はまた別な川に沿って緩やかに坂を下り、ダートが終わるとR299に当たる。
西秩父線、二子山線、下小越線 当初の予定では皆本沼里線の途中で昼食にする予定だったが、この霧雨の中に川沿いでは暗いので、山男さんの提案で西秩父線の開通記念碑の広場で昼食を取ることになった。 R299を西に向かい坂本地区で右折したところでトイレ休憩後、3kmほど上ったところに広場はあった。弱いとはいえ霧雨が降っているので、山男さんのドーム型タープの中でテーブルと椅子を広げ食事を取る。買ってきた弁当を食べる人、お湯を沸かしてカップ麺を食べる人、様々だ。うちはお湯を沸かしパックのご飯とレトルトカレーを温める。食べながら林道の話で盛り上がる、他の人たちは10年以上前から走っている人もいるようで、1年ちょっとの私とは年季が違う。話は尽きないが1時間半ほどで休憩を終え、荷物を撤収し先を進むことにする。 さらに4kmほど上るとダートとなる。西秩父線だ。いくつもの蛇行を繰り返し途中土砂が道を狭くしているところもあったが通行に支障はなく2.2kmでダートは終わる。矢久峠付近の分岐を左に進むと2kmほどでまたダートが始まる。二子山線を途中まで下り分岐を鋭角に右折すると下小越線となる。一度では曲がりきれず、2、3回切り返す。全車が曲がり終えるとそれを待っていたかのように下から中型のタンクローリーが上ってきた。やや広くなっている所で1台ずつローリーをやり過ごす。かなりの傾斜のある坂を下り1.6kmほどでダートが終わり下小越地区の徳昌寺という寺の裏山に出た。
東御荷鉾線5.6km 徳昌寺からR462に出て東に進む。相原地区のトンネルを越えた所に公衆トイレがあったのでトイレ休憩をする。数台は先に行ったが少し先で待っていてくれた。ちょっとした売店もありε3Kさんはそこでネギを買う。これが後で宴会の酒のつまみとなった。 神流町の町中を過ぎ県道71号を左折し坂を上っていく。みかぼ高原村を過ぎ突き当たりを右折し西御荷鉾山を過ぎてしばらく行った辺りを左に下るとダートが始まる。かなり広いフラットダートだ。途中道が広くなっているところで車を止め写真を撮る。
温泉、名無村林道 ほどなくダートも終わり県道71号から少し入ったところのあずさ温泉に行くが、改装中で営業していない。おのおの地図を持ち寄りながら近場の温泉を探し、10kmほどの所にある温泉に電話で確認を取り行くことにする。しかし県道に出て1kmも行かないところに入浴できる民宿の看板を見つけたので急遽こちらに変更。平八館と言い、循環のお湯だが1人\300と安く川に面したきれいなお風呂だった。体を温め疲れをいやす。 野営地での待ち合わせ時間も迫ってきたので平八館を出る。当初は東御荷鉾線を戻る予定だったが、最近の報告で通れるのが確認できているので名無村林道から回ることにしたようだ。県道71号を戻り県道177号から名無村を左折するとほどなくダートとなる。橋をいく度か渡り坂を上っていく。あいかわらず霧雨は弱くなったものの降り続いている。
御荷鉾スーパー林道、管理棟 ダートはいったんとぎれ坂は緩やかになりまた次のダートが始まる。御荷鉾スーパー林道に入ったので管理棟まではもうすぐだ。管理棟手前の道は水がかなりたまっていてみんな泥だらけになる。 管理棟に到着するとすでに健さんがいた。ついさっき着いたばかりだと言う。じきにMr.mudさんのジムニーも到着した。mudさんは16:00には着いていて、我々の到着を今か今かと待ちながら、近所の林道を探し回っていたようだ。ご苦労様。 霧雨はほとんどやんでいた。早速タープを立てテーブルや椅子を広げ、明かりを灯し、火をおこして宴会の準備をする。 長ネギの和え物、シャケのホイル焼き、焼き肉などを食べながらビールやワインが進む。ε3Kさんがデザートにカボチャの丸焼きを作ってくれた。カボチャをくりぬき丸ごと1時間ほど焼き(詳細は不詳)生クリームをえっ、こんなにって言うほどくりぬいた穴につめる。これがさほど甘くなくとても美味だった。夜も更けて寒くなってきたので焚き火の周りに集まる。このユニフレームの焚き火台はちょっと高く、こんなの買って何に使うのと妻に言われたが、火をおこしたり、物を焼いたりと色々使いでがあって重宝している。sionさんが持ってきた丸太に雪の結晶状に切り込みを入れたものも灯すが、切れ目があるのでよく燃え、うまいこと切り込みが終わる辺りで火が消えるようになっている。 このころからアルコールがさらに進み私が持ってきたワイン3本はあっというまに空いてしまった。他にもビールやワイン、日本酒もあったのでかなりの量がみんなの胃袋に消えた。健さんとmudさんの同じ年コンビの息は抜群でさらに話は盛り上がる。しかし、いつまで経っても話が林道からそれない。日が替わる頃には何人かは車に戻り、mudさんはテントを設営した後、焚き火の前で座ったまま寝てしまった。私も少しうとうとし始めたので、失礼して少し前に設置したテントに潜り込む。翌朝聞くと25時頃まで起きていた人もいたようだ。
2日目 御荷鉾スーパー林道 寝る時間が早かったので7時過ぎにはテントを抜け出す。少し寒いので火をおこし、ε3Kさんが沸かしてくれたお湯でコーヒーを飲む。そうこうしているうちにmudさんがテントの中で気持ち悪いなどとうめき声をさんざん上げた後で起きてきた(^^;;。案の定、二日酔いのようだ。朝早く発つと言っていた健さんはまだ起きてこない。 キャンプではこのゆったりとした時間が一番好きだ。そのうちみんなも起きてきてそれぞれ朝食を取る。雨は降っておらず時折朝日が差す。しばらくすると1台のバイクがやってきた。ナベキンさんである。初対面のあいさつを交わすと、みんなにお土産のチオビタドリンクをくれた。 そのうち管理人が軽トラックで到着する。やっとトイレに行けると思った矢先、軽トラックは僕らの目の前まで進み、ここで火をたいたり野営してはいけないと怒る。山男さんの話では以前来た時は大丈夫だったようだが、1年ほど前に管理人が代わり厳しくなったようだ。私も2年ほど前ここを訪れた時テントを張っている家族がいたのでてっきりいいものだと思っていた。後で管理棟前の看板を見たら、その旨がちゃんと書いてあった。朝食のパンもほどほどに、撤収にかかる。 撤収もほとんど終わる頃、nabekunさんがバイクでやってくる。6月のオフ会の下見で倉渕村に行く途中に寄ったそうだ。使えるようになった管理棟で朝のおつとめを済ませ、みんなで写真を撮り。少し遅れたが2日目の行程に出発する。健さんは赤縄線に向かうそうでここでお別れである。
御荷鉾スーパー林道 残りのメンバーは林道を西に向かう。このコースは2年ほど前初めてのダートとして逆から走ったことがある。緩やかな坂を下りいくつかの東屋が左に見える。今日は雨の心配はなさそうだ。メジャーな林道だけあってすれ違う車も多い。何台かの自転車とも出会う。途中ゲートがあり、先頭のmudさんが開け閉めする。ジムニーのペースは結構速かった。八倉峠を付近でダートは終わりこの辺でnabekunさんとナベキンさんとはお別れする。さらに道を進む。前を走るのはε3K号。 塩之沢峠(御荷鉾林道の東と西に塩沢峠と塩之沢峠があってややっこしい)付近で県道45号を左折する。この辺りで自動車の中で3人が練炭による一酸化炭素中毒自殺したのが、3日後に発見された。我々が走った数日前にも御荷鉾林道内で排ガス自殺があったそうだ。自殺の名所にならないことを祈る。
かまかけ線 塩之沢公民館付近の左カーブの終わりを鋭角に右に入る道があるので入るとすぐにダートとなる。途中視界が開けた所で車を止め写真を撮る。どこからか鴬の声が聞こえてくる。途中分岐があるが、まず川に沿ってまっすぐ進む。分岐から0.4kmの所で山男さんが車を止め、歩いて先を見に行く。我々も車を降り続く。やがて見えなくなった山男さんが下りてくる。この先道はなくなっているらしい。狭い道をUターンし分岐まで戻り、今度は左側の道に行く。やがて河原は広くなりその左脇を進む。しばらくするとダートは終わり県道45号に戻る。
上野大滝林道 R299を東に向かい途中うちの車だけトイレ休憩し、道の駅上野を過ぎ3つ目ぐらいの道を右に入る。すりばち荘を過ぎ野栗沢を右手に入り坂を登っていくと民家が終わる頃にダートが始まる。3度目の上野大滝林道である。残念ながら上野村側は土がならされ舗装を待つばかりの状態だ。途中の分岐に場違いなバスが停まっていた。何のためにこんな所に来たのだろうか。この分岐から右の道は去年の11月に来た時には途中工事中で行き止まりだったが、御荷鉾林道の管理棟に貼ってある地図によると北西に延びてR299につながる予定になっていた。何年先になるか分からないがロングダートが期待できそうだ。下の方は視界が良かったのに峠付近は霧でかなり視界が悪くなる。天丸トンネルを過ぎた所の広場で小休止する。 ここからはバラバラに出発する。初めて最後尾を走る。ほんの少し下るととたんに霧は晴れ視界が開ける。前回来た時もこの広場で休憩しながら昼食を食べる予定だったが、霧が凄いし寒かったので止めた記憶がある。トンネル付近は霧が発生しやすいのかも知れない。この林道は何度来てもいい。アップダウンがそこそこあり景色も変化に富んでいる。ダートを終え雁掛トンネルの手前で県道210号に出る。
昼食 県道210号を南下し途中を左折し中津川林道方面に向かう。途中ふれあいの森でトイレ休憩と飲み物を仕入れ、昼食場所である河原に向かう。ダートになる手前を左に下りると狭いがかなり高く切り立った中州があった。途中まで進み車を停め、各自昼食の準備にかかる。準備をしていると中州の奥から1台のプラドがやって来る。奥でBBQでもやっていたのだろうか。カイ号を移動し通れるようにする。うちはレトルトのクリームソースを暖めてパスタをゆでる。偶然にもmudさんもパスタをゆでている。彼は野菜を切ってサラダパスタにするようだ。他のメンバーもテーブルでお湯を沸かしている。我々が食べ始めた時は既に食べ終わった後だった。 食後しばらくして、ここで解散となる。mudさんは中津川林道経由で山梨へ、他のメンバーは東へ向かうようだ。私も中津川林道を一走りしようかとも思ったがこれから寄らなければならない所もあるし、まっすぐ帰ることにした。
エピローグ みんなと別れ、R140を通り花園ICから関越自動車道を通り帰った。新座料金所でおきまりの渋滞がどんどん伸びてきたが、所沢IC手前で少し引っかかった程度でさほどの遅れもなく帰宅できた。 この2日間の行程は、 2003/ 5/17(土) ( 1) 城峯奈良尾線4.7km ( 2) 明ケ平沢戸線2.4+3.1=5.5km ( 3) 皆本沼里線4.3km ( 4) 西秩父線2.2km ( 5) 二子山線2.9km ( 6) 下小越線1.6km ( 7) 東御荷鉾線5.6km ( 8) 名無村線5.3km ( 9) 御荷鉾スーパー林道2.2km ダート小計34.3km 2003/ 5/18(日) ( 9) 御荷鉾スーパー林道4.3+5.4+0.4=10.1km (10) かまかけ線2.6+1.8=4.4km (11) かまかけ線支線0.4+0.5=0.9km (12) 上野大滝林道12km ダート小計27.4km の全ダート61.7km/全行程448.9kmであった。 オリジナル写真 参加された方はこちら をクリックしてください。 参加者の方でパスワードが分からない方はご連絡ください。お教えします。
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