信州満喫パック

Last update:2002/ 9/21

年月日
通算走行距離(km)
2002/ 9/15
20,800

● プロローグ
 8/24,25のBBQオフの時に山男さんに薦められた行程を走ることになった。参加者は前回に続いて、なぶさん(長野)、hiyokoさん(東京)、私、そして前日突然行くと言い出した私の妻の4人である。
 信州満喫パックは山男さんが初心者でも信州の林道を満喫できるようにと選んでくれた、チェリーパークライン北部林道、御林林道、東豊林道、湯沢林道をひとまとめにしたものだ。

 待ち合わせは8:30小諸IC近くのセーブオン。カーナビでは2時間半程で到着予定なので、5:30頃自宅を出発しコンビニで飲み物を仕入れ、給油後、所沢ICから関越自動車道に乗る。
 6:40頃、花園ICを越えたあたりだろうか、後ろで追い越し車線や走行車線をうろちょろしていたペペロン号色(紺色)のサーフが視界から消えたと思ったら、見た事のあるグリルガードを付けた130が出現した。hiyoko号だ。左手をちょっと上げて合図を送ると、hiyokoさんも手を上げた。気付いているようだ。しばらくして追い越し車線を空けると、hiyoko号は猛スピードで行ってしまった。
 横川SAでもう一度hiyokoと合流する。我が家は軽く朝食を食べる。hiyoko号は給油後先に出発する。
 その後なぜかすぐに佐久PAに寄りたくなった。すると、またhiyoko号と遭遇する。hiyokoさんは待っていると言ったが、時間がかかると思うと言って先に行ってもらった。
 で色々あって、ちょっと時間がかかったが8:25頃待ち合わせ場所のセーブオンに着いた。約束の時間には間に合った。
 3台4人とちょっと寂しいが、ここで顔合わせのあいさつを行ない、今日のルート確認をする。夏場は通行止の湯の丸高峰林道も通れるようなら行ってみることにする。

● 湯の丸高峰林道
チェリーパークラインを登るなぶ号とhiyoko号 湯の丸高峰林道入口
チェリーパークラインを登るなぶ号とhiyoko号 湯の丸高峰林道入口
 8:40頃セーブオンを出発する。ふっくん号、なぶ号、hiyoko号の順に進む。菱野温泉を経由してチェリーパークラインを登る。峠近くは結構きついワインディングロードになっている。確か1990年12月にアサマ2000スキー場に初滑りで来た時通った道だ。かなり傾斜がきついので、その時は道に雪がなかったが、雪が積もったらチェーン巻いても上れないんじゃないかと思った記憶がよみがえる。
 坂を登り切り車坂峠の高峰高原ホテルを越えると左に道が分岐している。まっすぐ行くとアサマ2000スキー場を左手に見ながら坂を下りチェリーパークライン北部林道に至る。左に行くと湯の丸高峰林道だ。

湯の丸高峰林道入口にならぶサーフ
湯の丸高峰林道入口にならぶサーフ
林道の傍らに咲く花
林道の傍らに咲く花。妻はこちらの方に興味があるらしい
 まずは左に行ってみる。すぐにダートとなり、1kmほどで高峰温泉に到着する。駐車場には一般車がたくさん止まっている。この先夏期は通行止めらしいが、ゲートは開いていて通れるようだ。
 6月1日から10月31日までの間は午後5時から翌日午前7時まで、11月1日から5月31日までの間は終日、通行止とある。夏期の通行止めについては何も書いていない。
 ゲートが開いているし、向こうからベンツがやってきたので、安心して入って行く。入ってすぐ道の傍らで三脚を立てて写真を撮っている人がいる。そんなに広い道ではないので危ない。標高は約2000m、色々な高山植物が咲いているようだ。
 たいした傾斜はないが道はそこそこ荒れていた。4kmほど行くとダートが終わり結構広い駐車場(40台ぐらいは止められるだろうか)とトイレがある。この先舗装路を進むと湯の丸高原スキー場に至るが、ここで引き返す。かなり交通量の多い林道だ。夏期に通行止になるのが分かるような気がする。


● チェリーパークライン北部林道
林道の広場にならぶサーフ
チェリーパークライン北部林道の広場にならぶサーフ
 高峰高原の分岐を左折し北に向かう。坂を下って行くと左にアサマ200スキー場が見える。分岐から6kmほど行ってもセンターラインと歩道のある立派な道が続くので不安になり車を停めて確認する。間違ってはいないようだ。そこから100mも行かないうちに突然ダートがあらわれた。道幅はさほど広くはないが路面はフラットで落ちる心配の崖などないし走りやすい林道だ。4kmほどで広場があるのでそこで写真を撮る。
 空はどんよりと曇って視界は開けているのにあたりはとても暗く感じる。さらに3kmほど行くとダートが終る。
 その後、R144を左折し鳥居峠を越え菅平口を過ぎ、真田の次の交差点を右折して県道35号に入る。11:00すぎ新地蔵峠の休憩所で一休みする。御林林道の入口はもうすぐだ。

● 御林林道〜東豊林道
御林林道入口付近1 御林林道入口付近2
御林林道入口付近1 御林林道入口付近2
張り出した繁み 崖から崩れた石で狭くなった道
次第に繁みが張り出してくる 崖から崩れた石が道幅を狭くする
分岐付近に咲く花 御林林道と東豊林道の分岐
分岐付近に咲く花 御林林道と東豊林道の分岐。右奥が来た道、左奥が東豊林道の菅平側だ。
 新地蔵峠を過ぎてすぐの左ヘアピンカーブの先端に入口がある。右折して入るとすぐにダートとなる。松林の中をぬけて坂を上って行くとやがて傾斜がきつくなり、路面も荒れだし両側の繁みが張り出してくる。車の前を右から左に小さなリスが駆け抜ける。時折道のまん中まで伸びたススキが秋の風情を感じさせる。
 岩場も何ヶ所かあり、そのうちのいくつかでやや大きめの石が転がって道幅を狭くしている。
 入口から6.9kmで道が分岐している広場に出る。この辺だけ白い細かな砂利が敷いてあり、そばの林には「松茸山、栽培禁止」の看板が下がっている。泥棒に金庫のありかを教えているようなものだと思うのは私だけだろうか。御林林道はここで終わる。
 分岐から東豊林道に入ると道は下りになる。松林の中を進む。こちら側は繁みの張り出しが少ないようだ。分岐から5.3kmでダートは終る。起点の標識があるようだが、気付かずに通り過ぎた。細い道をいくつかぬってR403に出る。逆方向から入る場合、起点にたどり着くのに迷いそうである。


● 昼食
蕎麦屋の前の女性二人 蕎麦屋の奥の牧場?
蕎麦屋の前の女性二人。hiyokoさんが手に持っているのは、ここで買ったどら焼き 蕎麦屋の駐車場の奥には牛がいた
 東豊林道をぬけたのが12:30頃、そろそろお腹も空いてきた。山田温泉に行く途中でおいしそうな店があったら入ることにして、R403から長野道を越え千曲川沿いに進み県道54号に入る。高山村に高井高山亭というそば屋があったのでここで昼食にすることにする。
 なぶさんとhiyokoさんは三色蕎麦のセット(天ぷら、とろろ、大根おろしの小さい蕎麦と蕎麦茶で炊いた混ぜご飯)を、妻はざるそばと蕎麦茶ご飯のセットを、私はざるそばとミニ天丼のセットを食べる。なかなか旨い。
 帰りに店の駐車場の奥に牛の厩舎を発見する。女性二人が覗きこむ。窓にはクモの巣が張っていたりしてあまりきれいではなかったが、こんな所で牛を見るとは思わなかった。

● 山田温泉
山田温泉 大湯
山田温泉 大湯
 県道54号から県道112号、351号と進み赤い橋を渡って右に行くと山田温泉だ。当初は山男さんお薦めの湯元館で入る予定にしていたが、行ってみると、この時間は温泉のみの客は入れていないそうだ。そろそろ宿泊客も到着し始め、その他の客は対応しきれないのであろう。
 奥の無料駐車場に車を止め、村営の大湯に入る。\300/人ととてもリーズナブルな値段だ。ロッカーも入れた\100は鍵を開けると帰ってくる。湯舟は大湯という名にしてはやや小さいが5、6人がゆったり入れる。なぶさんにはお湯が熱すぎたようだが。この蛇口が変わっていて、蛇口が4人分しかないが、木の水路に木のフタでお湯を止めてあり、その止めてある木を押してお湯を流すようになっている。
 事前に調べた温泉情報によると、大湯のお湯は循環させているらしく、温泉通の間では循環のお湯はよくないらしい。一方、湯元館のお湯は循環ではなくそのまま流しているようだ。そんなに温泉の能書きにこだわらないので、この大湯で充分暖まることができた。

● 湯沢林道
全体写真 湯沢林道の赤い橋
全体写真
(なぶさん撮影)
湯沢林道の赤い橋
 15:30頃山田温泉を出発する。県道を戻り途中を左折するのだが、道が分かりにくくて少し迷う。何とか福井原カントリークラブへの看板を見つけ坂を上る。16:00少し前ゴルフ場を越えて1kmほどでダートに入る。砂利の広めの道が続く。3kmほど行ったあたりの道幅が広くなっている所でこの日最初で最後の全体写真を撮る。


湯沢林道山頂側の起点となぶ号
湯沢林道山頂側の起点のとなぶ号
 進むにつれ路面が荒れてくる。雨は降っていないのだが、霧のせいだろうか、あたりは雨が降って濡れているように見える。赤い橋と白い橋を越える。2つ目の橋を越えたあたりから路面は更に荒れてくる。川上牧丘林道程ではないが振動が激しくなる。コンソールのHP200LXが落ちる。コンソールの物が落ちるかどうかで林道の荒れ具合が判断できるようだ。
 ワインディングロードをいやというほど走るとやがて峠の手前で県道112号と交わりダートが終わる。基点で写真を撮っていたら県道112号の北側からワンボックスがやってきて毛無峠の方へ行く。

毛無峠。群馬県側の通行止 霧に煙る毛無峠にならぶサーフ
毛無峠。群馬県側の通行止 霧に煙る毛無峠にならぶサーフ。なぶ号のライトが点いていないが、ちゃんと3台いる。
 県道112を南下して1kmほど行くと未舗装の広い峠に出る。道は更に続いているのだが、群馬県との県境に柵がしてあり、「この先危険につき関係者以外立ち入り禁止、中之条土木事務所」とある。
 ここでなぶさんに猿投でのみんなへの景品としてスコップを預ける。

湯沢林道を下るなぶ号 赤い橋を渡るなぶ号
湯沢林道を下るなぶ号 赤い橋を渡るなぶ号
 さて、これから帰路につくのだが、帰りのルートは草津経由、万座経由、来た道を戻り長野市経由、の3つがあるが、長野市から真田に回り、なぶさんの知っている店で夕食を食べて帰ることになった。
 17:00頃今度はなぶ号、ふっくん号、hiyoko号の順で湯沢林道を下る。来た時と逆に長野市に出て、県道35号から新地蔵峠を抜けて、19:00前に真田のkimikというパスタのおいしい店に着く。

● 夕食
パスタ屋kimik テーブルにならぶパスタ達
パスタ屋kimik テーブルからはみ出して落ちそうなぐらい量のあるパスタ達
 林道で揺られお腹もいい具合に減ったようだ。ここのパスタは量の多いことでも有名らしい。パスタの他に色々なピラフやカレーもあった。パスタはクリームソース系、トマトソース系、しょうゆソース系に分かれていてそれぞれ5、6種類ずつある。
hiyokoさんとなぶさんはしょうゆソース系の違うものを(正確な名称は失念m(__)m。hiyokoさんが肉系、なぶさんがシーフード系だったと記憶している)、妻はたらことトマトのクリームソーススパゲティ、私はきのこのしょうゆソーススパゲティを頼む。
 噂通り量が半端ではない。もちろん味の方も申し分ない。揺られて隙間ができたお腹があっという間に満たされていっぱいになる。

● エピローグ
 hiyokoさんが道路交通情報を電話で確認してくれた。上信越道から関越道は断続的に渋滞しているようだ。色々考えた結果、八風山トンネルを越えて片道2車線になれば流れるだろうと言うことで碓井軽井沢ICから高速に乗ることにした。
 なぶさんが軽井沢近辺まで伴走してくれることになり、20:00頃kimikを出発する。広域農道からR18に出て軽井沢のGSで給油する。その後軽井沢駅の手前を右折し途中のコンビニでなぶさんは戻って行った。ありがとうなぶさん。
 21:10頃、碓井軽井沢ICから高速に乗る。道は順調に流れている。上信越道は渋滞もなく、関越道の花園IC付近でおきまりの渋滞があったが、15分程度で通過して三好PAで一休みする。本当は嵐山PAあたりで休みたかったが渋滞の中だったので先に進んだ方がいいと通り過ぎたら次は最後のPAである三好まで来てしまった。22:40頃所沢ICで関越を降りる。hiyokoさんも所沢で降りるが、彼女はETCなので一般の列に並んでいるこちらを尻目にすーっと行ってしまう。
 ところでIC手前2kmぐらいでHUMMERを見た。見たのは初めてだが、想像以上に大きかった。
 途中給油して23:20頃帰宅する。
 今回の林道走行はかなり内容が濃かった。 湯の丸高峰林道(4.1kmx2)、 チェリーパークライン北部林道(7.1km)、 御林林道(6.9km)、 東豊林道(5.3km)、 湯沢林道(13.7kmx2)、 のダート54.9km、全行程590kmであった。

 尚、以下のサイトでも今回の報告がされているので是非ご覧あれ。
  Active 72:なぶさんのサイト


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